便利さ、手軽さ、値段などで時代に適した物で溢れるが、その傍で景色、カルチャーも変化し、懐かしさが生まれる。電車内で新聞を読むサラリーマンの姿も、今やどこか懐かしい景色になりつつある。モノづくりにおいても、職人の熟練した技が大量生産や、工業の海外進出で少しづつ出番がなくなり、街の小さな工場や昔ながらの技術が役目を終え少なくなっていく。かつて埼玉県川口も鋳物の町呼ばれ、小さな町工場での鋳物産業が盛んだった。型に溶かした金属を流し込んで作る鋳造という製作方法は人類が金属を使い始めた頃から使用されている方法で古い歴史がある。時代とともに職人が減り、小さな町工場も少なってきた川口で鋳造過程を経て1pcづつ職人の手によって製作されました。元々はアメリカの古い機械の脚に使われていた鋳物脚を元に木型を作り、木型から鋳造したリプロダクトです。
　天板は北米大陸の太平洋側に多く分布している米松の古材を使用し製作しました。古材らしさが残るよう、ワイルドに並べたように見えるように製作しています。素材の経年でしか作り得ない質感、割れや節抜けなどを生かすことで、テーブルの魅力となり、設置した空間を引き締めてくれます。素材と地場のカルチャーの大きな関わりを教えてくれるアメリカナイズなワークデスクです。

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